延長コードを使いたくない人のためのプランニング術
今回は「延長コードを使わずに快適に暮らすための家づくりプラン」についてご紹介します。
新築やリフォームの後に、「ここにもコンセントがあればよかった…」と感じることがあります。延長コードや電源タップで補うこともできますが、配線が目立ったり、掃除のときに邪魔になったりすることもあります。
また、使い方によっては、つまずきや発熱などにつながる場合もあるため、安全面にも気を配っておきたいところです。

注文住宅では、暮らしに合わせたコンセント計画を、間取りや家具の配置と一緒に考えられます。
この記事では、延長コードに頼りすぎない家づくりに向けて、「コンセントの計画術」「使いやすい配置アイデア」「ゾーニングのコツ」を具体的にご紹介します。
目次
延長コードに頼りすぎない暮らしを考える理由
延長コードは、必要な場所へ電源を届けられる便利なものです。ただ、日常的に使う場所が増えると、小さな使いにくさを感じることもあります。
延長コードまわりで気になりやすいこと
- コードが増えて、見た目がごちゃつく
- 通路を横切るコードにつまずいたり、使い方によっては発熱や火災につながったりするおそれがある
- 掃除がしにくく、ホコリがたまりやすい
- 子どもやペットがコードに触れたり、引っ掛けたりすることが気になる
こうした使いにくさを減らすためにも、普段どこで電源を使うのか、設計の段階で考えておくと安心です。
住み始めてからコンセントの不足に気づくと、延長コードや電源タップで補うこともあります。毎日使う家電の場所から確認しておくと、配線をすっきりまとめやすくなります。
家電の使用場所を洗い出す「生活動線チェック」から
コンセントを計画するときは、まずどこで・何を・どのくらい使うのかを整理してみると、必要な場所が見えてきます。
自分たちの一日の過ごし方を思い浮かべながら、家電の使用場所を書き出してみましょう。
LDKでよく使うものの例
ダイニング
- ホットプレート
- 電気鍋
- PC
- スマホ充電
キッチン
- 炊飯器
- 電子レンジ
- コーヒーメーカー
リビング
- テレビ
- ルーター
- 加湿器
- 掃除機
- スマホ充電
ソファまわり
- スタンドライト
- ブランケット用ヒーター
POINT
部屋ごとにコンセントの数を決めるだけでなく、実際に家電を使う場所と、そのときの動きまで想像すると、暮らしに合った配置を考えやすくなります。
コンセントの「高さ」もポイント
コンセントは、数や場所に加えて取り付ける高さも使いやすさに関わります。用途や家具に合わせると、コードが目立ちにくくなったり、抜き差しがしやすくなったりします。
例えば、次のような高さを出発点に、使う家電や家具との関係を確認できます。
- 床から25cm前後
掃除機・扇風機・加湿器など、床に置いて使う家電の電源として。 - 床から80〜120cm前後
キッチンカウンターやスタンディング作業台など、天板の高さに合わせて検討。 - 壁の高い位置や天井付近
壁掛けテレビ、プロジェクター、換気扇など、それぞれの設置位置や接続方法に合わせて検討。 - 足元近くの低い位置(10cm程度)
ベッドサイドや書斎机の下など、コードを目立ちにくくしたい場合の選択肢に。
これらは一律の正解ではなく、計画するときの目安です。家具に隠れて使えなくならないか、コードが無理なく届くかもあわせて確認しておくと安心です。
使う場所に合った高さを選ぶことで、延長コードや電源タップに頼る場面を減らしやすくなります。
家具配置も一緒に考えておく
コンセントの位置は、家具や家電をどこに置くかと一緒に考えると、使いやすくなります。
具体的な配置アイデア
- ソファ背面の壁にコンセント
スマホ充電や間接照明に使いやすい位置を検討します。 - ダイニングテーブルの下や横に床埋込コンセント
ホットプレートや電気鍋を使う場所に合わせて計画する方法があります。 - ベッドサイドの左右にコンセント
スマホ、目覚まし、照明など、同時に使う物も考えて口数を決めます。
注文住宅では、設計の段階で家具のレイアウトを反映できるので、使いたい場所に電源がある住まいを計画しやすくなります。
見逃しがちな「あると便利な場所」5選
リビングやキッチン以外にも、コンセントがあると便利な場所があります。普段の家事や充電の場所を思い浮かべながら、必要かどうか確認してみてください。
- 玄関・シューズクローク
防犯カメラや靴乾燥機、電動自転車のバッテリー充電など、使う機器に合わせて検討できます。 - 洗面脱衣所
ドライヤーだけでなく、美容家電や電動歯ブラシの充電場所も考えておくと使いやすくなります。 - 階段下や廊下の隅
掃除機や照明など、必要なときに電源を使える場所として検討できます。 - クローゼット内
除湿機や充電式掃除機のドックなど、収納する物と使い方に合わせて計画します。 - 屋外(玄関横・ウッドデッキ)
高圧洗浄機、イルミネーション、DIY用工具などを使う場所にあると便利です。
注意したいポイント
屋外や収納内などは、完成後の増設に手間がかかる場合もあります。何をどこで使いたいかを計画の段階で伝えておくと、設置方法も含めて相談しやすくなります。
スマートハウス化も見据えた電源計画
スマート家電やIoT機器を使いたい場合は、それぞれの設置場所と電源もあわせて考えておきたいところです。
想定しておきたい電源・配線計画
- Wi-Fiルーターの配線スペースと電源
- スマートスピーカーや、電源が必要なセンサーの設置場所
- 太陽光発電・蓄電池を導入する場合の配線計画
機器が集まってコードが増えそうな場所は、最初から電源と配線の収め方を一緒に考えると、見た目や使い勝手を整えやすくなります。
コンセントは「数」とあわせて「配置」も考える
「とりあえず多めに付けておけば安心」と考えたくなりますが、数が多くても使いたい場所から離れていたり、家具で隠れていたりすると、十分に活用できないことがあります。
必要な口数を確保しながら、どこに配置するかにも目を向けてみましょう。
配置計画で意識したいポイント
- ゾーンごとに、どのくらいの頻度で電源を使うか
- 家具の位置や生活動線に対して、使いやすい場所にあるか
POINT
使わないコンセントを増やすよりも、実際の暮らしに合った場所へ、必要な分を計画すると、使いやすさと施工費のバランスを考えやすくなります。
まとめ|暮らしを先読みして、延長コードに頼りすぎない住まいへ
延長コードに頼る場面を減らせると、配線がすっきりし、掃除もしやすくなります。コードにつまずく心配などを減らすことにもつながります。
注文住宅では、ご家族の暮らし方に合わせて電源を計画できるのが魅力です。
設計の段階から、コンセントの位置・高さ・使い方を一緒に考えておくと、毎日の小さな使いにくさを減らしやすくなります。
住んでから不足を補うだけでなく、今の暮らしや使いたい家具・家電を、設計に反映しておくこと。そこから、使いやすいコンセントの位置が見えてきます。
三重県で家づくりをご検討の方には、生活動線や家具配置に合わせたコンセント計画のご提案も可能です。普段の暮らしで気になっていることも、お気軽にご相談ください。
Q. 延長コードに頼らない家にするには、コンセントをどう計画すればよいですか?
延長コードに頼らない家にするには、設計段階で家電の使用場所と家具配置を整理し、必要な位置・高さにコンセントを設けることが大切です。どこで何を使うか、同時に使う機器は何かを生活動線に沿って確認すると、暮らしに合った電源配置を考えやすくなります。
Q. 新築のコンセントは、多めに付ければ後悔を防げますか?
新築のコンセントは、数を増やすだけでは使いやすくなるとは限りません。場所ごとの使用頻度や家具との位置関係を確認し、実際に使う場所へ必要な分を設けることが重要です。
Q. コンセントの高さは、どのように決めればよいですか?
コンセントの高さは、使う家電や家具に合わせて決めることが大切です。掃除機や加湿器を使う場所、キッチンカウンター、ベッドサイドなど、それぞれの用途に合わせて検討すると、配線をすっきりまとめやすくなります。
Q. 家具配置に合わせたコンセント計画には、どのような例がありますか?
家具配置に合わせたコンセント計画には、ソファ背面にスマホ充電や間接照明用の電源を設ける方法があります。ダイニングテーブルの下や横の床埋込コンセント、ベッドサイドの左右のコンセントも、使う場面を想定した配置例です。
Q. コンセント計画で見落としやすい場所はどこですか?
コンセント計画で見落としやすい場所には、玄関・シューズクローク、洗面脱衣所、階段下や廊下の隅、クローゼット内、屋外があります。靴乾燥機や美容家電、充電式掃除機、高圧洗浄機など、使用する機器を想定して必要性を確認しましょう。
この記事の関連テーマ:コンセント計画|家電の使用場所|生活動線|家具配置|コンセントの高さ|電源配置
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