初回見積り必ず確認したいポイント
初めての住宅見積もりで見るべきポイントとは?
注文住宅の打ち合わせが進み、初めて住宅会社から見積書を受け取ると、
「数字がたくさん並んでいて、よく分からない」
「結局どこを見ればいいの?」
「この金額に何が含まれているの?」
と戸惑う方は少なくありません。
住宅の見積書は、会社によって書式も項目の分け方も違います。
1枚の紙に大きな項目だけが書かれている会社もあれば、何十ページにもわたって部材や設備、工事項目を細かく記載している会社もあります。
そのため、初めて家づくりをする方が、最初の見積書を見ただけですべてを理解するのは簡単ではありません。
初めての住宅見積もりで一番大切なのは、総額だけを見るのではなく、「自分がお願いした内容がどこまで含まれているか」を確認することです。
今回は、注文住宅の初回見積もりで確認したいポイントと、後から「それは入っていませんでした」とならないための考え方を解説します。
住宅の見積書は会社によって全然違う
住宅の見積書には、業界共通の完全に統一された書式があるわけではありません。
たとえば同じ3,000万円の見積もりでも、
A社では、
- 本体工事
- 設備工事
- 付帯工事
のように大きくまとめている場合があります。
一方、B社では、
- 基礎工事
- 木工事
- 屋根工事
- 外壁工事
- 断熱工事
- 電気工事
- 給排水工事
- キッチン
- ユニットバス
- 洗面化粧台
というように細かく分かれている場合もあります。
どちらが正しい、間違っているという話ではありません。
ただし、項目が少ない見積書ほど、
「その金額の中に何が含まれているか」
を確認することが難しくなる傾向があります。
「一式」と書かれている項目に注意
住宅見積もりでよく見るのが「一式」という表記です。
たとえば、
- 電気工事 一式
- 給排水工事 一式
- 住宅設備 一式
と書いてあるケースです。
一式表記そのものが悪いわけではありません。
工事によっては、細かい部材をすべて書き出すより、一式としてまとめた方が分かりやすい場合もあります。
問題は、
「一式の中に何が含まれているのか分からない」
ことです。
たとえば電気工事一式の中に、
- コンセントは何カ所か
- スイッチはいくつか
- 照明器具は含まれるか
- 屋外コンセントはあるか
- テレビ配線は何カ所か
などが含まれているかどうかで、実際の内容は大きく変わります。
「一式」という文字を見たら、金額だけでなく、その中身を確認できる資料があるかを見ることが重要です。
まず確認したいのは「標準仕様」
注文住宅会社には、「標準仕様」が設定されていることがあります。
標準仕様とは、基本価格の中にあらかじめ含まれている設備や材料、性能などのことです。
たとえば、
- キッチン
- ユニットバス
- トイレ
- 洗面台
- 床材
- 建具
- 窓
- 断熱材
- 外壁
などです。
しかし、「標準仕様」という言葉だけでは、内容は分かりません。
同じ「キッチン標準仕様」でも、
A社は食洗機込み。
B社は食洗機なし。
C社は食洗機だけでなくカップボードまで込み。
ということもあります。
そのため、
「本体価格はいくらですか?」
だけでは、本当の比較にならないことがあります。
住宅会社を比較するときは、金額だけではなく、その金額に何が含まれているかをそろえて比較することが大切です。
自分が伝えた要望が入っているか確認する
初回見積もりで最も大切なチェックポイントのひとつが、
「自分がお願いした内容が反映されているか」
です。
たとえば打ち合わせで、
- 平屋にしたい
- 造作洗面がほしい
- 無垢床にしたい
- 食洗機を入れたい
- 収納を増やしたい
- 太陽光発電を載せたい
- カーポートがほしい
と伝えたとします。
その内容が見積書や仕様書に反映されているかを確認します。
ここで注意したいのが、
「担当者に言ったから入っているはず」
と思い込まないことです。
住宅の打ち合わせでは、非常に多くの要望が出ます。
口頭だけでやり取りしていると、お互いの認識がずれることもあります。
そこで、
- 打ち合わせメモ
- 要望リスト
- メール
- LINE
- 仕様書
など、何らかの形で記録を残しておくことが大切です。
「入っていると思っていた」が一番困る
家づくりでトラブルになりやすいのが、
「当然入っていると思っていました」
というケースです。
たとえば、
- 照明は全部入っていますよね?
- カーテンは含まれていますよね?
- 外構もこの金額ですよね?
- エアコンも付いていますよね?
といった内容です。
住宅会社側では、
「それは別途です」
と思っていても、お施主様側では、
「家を建てるなら当然必要だから入っていると思っていた」
ということがあります。
どちらかが悪いというより、認識の違いです。
だからこそ、
契約前に「含まれているもの」と「含まれていないもの」をできるだけ明確にすることが重要です。
本体工事以外にも費用がある
注文住宅では、建物本体以外にもさまざまな費用がかかります。
たとえば、
- 地盤改良工事
- 造成工事
- 給排水引込工事
- 外構工事
- カーポート
- 照明
- カーテン
- エアコン
- 登記費用
- 住宅ローン関係費用
- 火災保険
- 各種申請費用
などです。
会社によっては、本体価格に含むものもあれば、別途費用としているものもあります。
そのため、
「建物本体が2,500万円だから、2,500万円で家が完成する」
とは限りません。
家づくりでは、最終的に住み始めるまでに必要な総額を考えることが大切です。
見積書のページ数が多い理由
KIKIでは、見積書や関連資料のページ数が多くなることがあります。
家づくり初心者の方からすると、
「こんなに資料があるの?」
と思われるかもしれません。
しかし、細かく記載する理由があります。
後から、
- これは入っていると思っていた
- 聞いていた話と違う
- 追加費用になるとは知らなかった
ということを少しでも減らすためです。
見積書を細かくすれば、読むのは少し大変になります。
ただ、内容が書かれていれば確認できます。
反対に、A4用紙1枚で、
「住宅工事一式 3,000万円」
とだけ書かれていれば、確認したくても確認する材料がありません。
見積書は、安いか高いかを見る資料であると同時に、「何を約束しているか」を確認する資料でもあります。
初回見積もりですべて確定するわけではない
初回の見積もりを見て、
「ここから絶対に金額が変わらない」
と思う必要はありません。
注文住宅では、打ち合わせが進む中で、
- やっぱりキッチンを変えたい
- 収納を増やしたい
- タイルを使いたい
など、ご要望が変わることがあります。
当然、その変更によって金額も変わります。
大切なのは、
「最初の見積もりからなぜ金額が変わったのか」
を説明できる状態にしておくことです。
要望追加による増額なのか。
最初から入っていなかったものが後から追加されたのか。
この違いは非常に重要です。
他社比較するときは総額だけを比べない
複数の住宅会社から見積もりを取る場合、
- A社 2,800万円
- B社 3,000万円
- C社 3,200万円
と並んでいると、A社が一番安く見えます。
しかし、
- A社には外構・照明・カーテン・エアコンが入っていない。
- B社には照明とカーテンが入っている。
- C社にはさらに外構まで入っている。
というケースなら、単純な価格比較はできません。
比較するなら、
「同じ条件にそろえたら総額はいくらになるか」
を見る必要があります。
そのためには、見積書だけでなく仕様書も重要です。
自己防衛として「要望リスト」を残す
住宅の見積もりでお施主様側ができる対策のひとつが、要望を文章で残すことです。
難しい資料を作る必要はありません。
たとえば、
「家づくり要望リスト」
として、
- 平屋30坪前後
- 子ども部屋2室
- ファミリークローゼット
- ランドリールーム
- 食洗機
- 造作洗面
- 太陽光発電
- 駐車場3台
- カーポート2台分
と書いておくだけでも役立ちます。
そして見積書を受け取ったときに、
「この項目はどこに入っていますか?」
と確認します。
これだけでも「言った・言わない」を減らすことができます。
分からないものは質問していい
住宅見積もりを見て分からないことがあっても、
「こんなことを聞いたら恥ずかしいかな」
と思う必要はありません。
むしろ、初めて家を建てる方が住宅見積もりをすべて理解できる方が珍しいと思います。
- この一式って何が含まれますか?
- これは標準ですか?
- 別途工事はありますか?
- この後増えそうな費用はありますか?
と聞いて大丈夫です。
その質問に対して、住宅会社がどのように説明してくれるかも、会社選びの判断材料になります。
まとめ
初めて注文住宅の見積書を見るとき、すべての項目を理解する必要はありません。
まず確認したいのは、
「自分が伝えた希望が入っているか」
「標準仕様はどこまでか」
「一式の中身を確認できるか」
「別途費用は何か」
という点です。
そして、総額だけで住宅会社を比較しないことも大切です。
同じ3,000万円でも、含まれている内容が違えば、家づくりの最終総額は大きく変わります。
KIKIでは、資料が少し多くなっても、できるだけ内容を細かく残し、
「後から聞いたら入っていなかった」
ということを減らしたいと考えています。
それでも注文住宅の見積もりは簡単ではありません。
だからこそ、お施主様自身も要望をメモに残し、見積書と照らし合わせることが大切です。
見積書は金額を見るだけの資料ではなく、「自分たちがお願いした家が、この金額でどこまで実現できるのか」を確認するための資料です。
その視点で見積もりを確認することが、後悔しない家づくりにつながります。