家づくりと同時に家具家電も決める?
新居の家具・家電はいつ決める?注文住宅なら設計中から考えたい理由
注文住宅の打ち合わせを始めると、決めることの多さに驚く方もいると思います。
間取り、外観、床材、壁紙、キッチン、お風呂、照明、コンセント……。
これだけでも大変ですが、実は同じタイミングで考えておきたいのが、新居で使う「家具・家電」です。
「家具や家電は、家が完成してから選べばいいのでは?」
と思うかもしれません。
もちろん、完成してから選ぶこともできます。
ただし、その場合は「完成した家に入る家具・家電を探す」という考え方になります。
一方、注文住宅なら、使いたい家具や家電があらかじめ分かっていれば、そのサイズや使い方に合わせて間取りや収納、コンセント位置などを設計できます。
POINT
「完成した家に物を合わせる」のではなく、「自分たちが使いたい物に合わせて家をつくれる」。これは注文住宅ならではの大きなメリットです。
今回は、新築で家具・家電をいつ決めるべきなのか、設計段階から考えるメリットについて解説します。
壁掛けテレビは「テレビのサイズ」で計画が変わる
分かりやすい例が壁掛けテレビです。
新居ではテレビを壁掛けにしたい、という方も多いと思います。
ただ、「壁掛けテレビにする」ということだけ決めても、十分ではありません。
40インチなのか。
50インチなのか。
もっと大きなテレビなのか。
テレビのサイズによって、見え方や取り付け位置も変わります。
さらに、壁掛けテレビには金具が必要です。
テレビの裏側にはコンセントや配線も必要になります。
せっかく壁掛けにしてテレビまわりをすっきりさせたいのに、コンセントやコードが見えてしまったら少しもったいないですよね。
そのため、設計段階である程度テレビのサイズや設置方法が決まっていると、それに合わせて壁や配線、コンセントを計画しやすくなります。
「テレビを置く場所」だけでなく、「どんなテレビを、どんな状態で置きたいか」まで考えることで、より完成度の高い空間になります。
家電だけでなく家具も一緒に考える
設計中に考えておきたいのは家電だけではありません。
例えばソファ。
ソファは2人掛け、3人掛け、カウチタイプなどによってサイズが大きく変わります。
間取り図では十分な広さがあるように見えても、実際に大きなソファを置いてみると、通路が狭くなることがあります。
ダイニングテーブルも同じです。
4人掛けなのか、6人掛けなのか。
テーブルを置いた状態で椅子を引くスペースが確保できるか。
人が後ろを通れるか。
こうした部分まで考えると、単純な部屋の帖数だけでは暮らしやすさを判断できません。
POINT
間取りは家具を置いて完成するもの。だからこそ、設計と家具選びはできるだけ同時に考えることが大切です。
カーテンまで間取りに関係する?
意外かもしれませんが、カーテンやブラインドなどの窓まわりも、早めにイメージしておくと安心です。
カーテンをつけるのか。
ロールスクリーンにするのか。
ブラインドにするのか。
窓の種類や位置によっても選択肢が変わります。
また、カーテンレールや窓の近くに家具・エアコンなどがある場合、納まりを考える必要があります。
窓だけを単体で考えるのではなく、周囲に何を置くのかまで含めて計画すると、完成後の「思っていたのと違う」を減らしやすくなります。
スティック掃除機も機種によって違う
さらに細かなところでは、スティックタイプの掃除機も同じです。
「掃除機収納をつくりたい」
というご希望があったとしても、使う掃除機によって必要な幅や高さが違います。
充電方法によっては、収納内部にコンセントが必要になることもあります。
例えば収納は完成したのに、
注意したいポイント
- 「充電器をつけると高さが足りない」
- 「コンセントが使いにくい」
- 「掃除機を出し入れしにくい」
となってしまえば、せっかくの専用収納も使いにくくなります。
前回のロボット掃除機の基地と同じように、家電の種類が分かっていれば、必要な寸法やコンセント位置をより具体的に考えられます。
「家が完成してから決める」とどうなる?
家具や家電を家が完成してから決めること自体が悪いわけではありません。
ただし、その場合は基本的に「完成した家に合う物」を探すことになります。
例えば、
- この壁に収まるテレビを探す。
- このスペースに入るソファを探す。
- この収納に入る掃除機を探す。
- このコンセント位置で使いやすい家電を探す。
という考え方になります。
一方、設計中に使いたい物が分かっていれば逆です。
- 使いたいテレビに合わせて壁やコンセントを考える。
- 置きたいソファに合わせてリビングの寸法を考える。
- ダイニングテーブルに合わせて通路幅を考える。
- 掃除機に合わせて収納や電源を考える。
注文住宅では、家族の暮らしや持ち物に合わせて「家の側」を調整できることが大きな特徴です。
家づくり中は思っている以上に忙しい
とはいえ、これを実際にやろうとすると簡単ではありません。
住宅会社との打ち合わせをしながら、家電量販店へ行く。
家具屋さんへ行ってソファやダイニングテーブルを見る。
カーテンや照明についても調べる。
さらに土地選びや住宅ローン、各種手続きなどが重なる方もいます。
注文住宅の打ち合わせ期間は、思っている以上に忙しくなります。
「まだ家もできていないのに、テレビのサイズまで決めるの?」
と思うかもしれません。
しかし、細かな部分まで暮らしに合わせたいのであれば、早めに考えるメリットがあります。
すべてを一度に決める必要はありませんが、間取りや配線に影響する物から優先順位をつけて考えていくのがおすすめです。
何を優先して決めればいい?
家具・家電をすべて設計前に購入する必要はありません。
重要なのは、「住宅側の設計に影響する物」を早めに考えることです。
例えば、
設計前にチェック
- 壁掛けテレビ
- 大型冷蔵庫
- 洗濯機
- ロボット掃除機
- スティック掃除機
- 大きなソファ
- ダイニングテーブル
などです。
サイズや設置方法によってコンセント、配線、収納、通路幅などが変わる物は、早めに候補を絞っておくと設計しやすくなります。
商品まで完全に決められない場合でも、
- 「テレビはこのくらいのサイズ」
- 「ソファはこのくらいの幅」
- 「掃除機は収納内で充電したい」
など、ある程度の方向性を住宅会社へ伝えておくだけでも違います。
注文住宅は「暮らしに家を合わせる」
注文住宅というと、間取りを自由に決められることがメリットだと思われがちです。
もちろん、それも大きな魅力です。
しかし、本当の意味で暮らしに合わせるなら、「何LDKにするか」「何帖にするか」だけでは足りません。
- どんな家具を使うのか。
- どんな家電を置くのか。
- どこで充電するのか。
- どのくらいの高さが使いやすいのか。
- 家族が毎日どのように動くのか。
そこまで分かれば、数センチ単位で収納やコンセント、家具の配置を考えることができます。
POINT
家に暮らしを合わせるのではなく、暮らしに家を合わせる。そのためには、設計中から「新居で何を使うか」を考えておくことが重要です。
まとめ|家具・家電選びも家づくりの一部
新居の家具・家電は、必ずしも家が完成してから決めるものではありません。
注文住宅の場合、使いたい家具や家電が早めに分かっていれば、それに合わせて間取りや収納、コンセント、配線などを計画できます。
特に壁掛けテレビや大型家具、掃除機など、住宅側の設計に影響する物は早めに検討しておくと安心です。
もちろん、家づくりと同時に家具や家電まで考えるのは大変です。
それでも、
- 「ここにコンセントがあればよかった」
- 「あと少し収納が広ければ入った」
- 「テレビの配線が見えてしまった」
といった完成後の後悔を減らすためには、設計段階から実際の暮らしをイメージすることが大切です。
注文住宅だからこそ、「できた家に物を合わせる」のではなく、「使いたい物や暮らし方に合わせて家をつくる」。
家具・家電選びも家づくりの一部として考えながら、自分たちに合った住まいをつくっていきましょう。