【サウナ×ワインセラー。贅沢を極めた大人の平屋】 Part7 ここまで拘ったキッチン ー 空間の完成度が変わる素材選び
素材感にこだわった注文住宅。
タイル・セラミック・塗り壁でつくる上質なキッチン空間
“ただ便利”ではなく、“心地いい”を大切にした家づくり
注文住宅を建てる際、多くの方が重視されるのが「間取り」や「家事動線」です。
もちろん毎日の暮らしやすさはとても大切ですが、それと同じくらい重要なのが“空間の質感”です。
毎日立つキッチン。
だからこそ、視覚的な美しさだけでなく、素材が持つ表情や触れた時の感覚までこだわることで、暮らしの満足度は大きく変わります。
今回ご紹介するのは、そんな“素材感”を大切にした注文住宅の施工事例です。
キッチンパネルではなく、タイルを選んだ理由
最近の家づくりでは、キッチンの壁面に「キッチンパネル」を採用するケースが多くなっています。
理由はお手入れのしやすさ。
油汚れにも強く、掃除もしやすいため、機能性を重視する方には人気の仕様です。
しかし今回のお施主様が選ばれたのは、あえての「タイル」。
理由はシンプルで、“この質感が好きだから”という想いでした。
タイル特有の陰影や素材感は、光の当たり方によって表情が変わります。
均一な素材には出せない、独特の奥行きがあるのです。
注文住宅では、こうした「好き」を大切にできることが大きな魅力です。
幅1300mm。理想のタイル探しは簡単ではなかった
今回のキッチンは、天板奥行きが1300mmというゆとりある設計。
そのサイズ感に合わせてタイルを選ぶ必要がありましたが、実はこの幅に合うタイルは非常に少なく、選定にはかなり苦労しました。
途中では、「目地が入るデザインでも良いのでは?」という提案もありました。
実際、複数枚で構成することで施工の自由度は高くなりますし、コストや納まりの面でもメリットがあります。
しかしお施主様の中には、「ここは絶対に妥協したくない」という強い想いがありました。
その結果、最終的には1枚で施工できるタイルを採用。
空間全体がスッキリ見え、素材そのものの存在感が際立つ美しい仕上がりとなりました。
セラミック天板に合わせた“ミーティア仕上げ”の天井
今回の住まいでは、キッチン天板にセラミック素材を採用しています。
セラミックは耐久性や耐熱性に優れているだけでなく、天然石のような重厚感も魅力です。
その天板に合わせる形で、天井にはジョリパット施工を採用しました。
選ばれたのは「ミーティア仕上げ」。
石のような荒々しさや自然な陰影が特徴で、空間全体に上質な雰囲気を与えてくれます。
塗り壁はクロスにはない立体感があり、光の入り方によって見え方が変わるのも魅力です。
特に今回のように、セラミックやタイルと組み合わせることで、素材同士が調和し、統一感のあるインテリアになります。
ダイニングテーブルもセラミックで造作
空間全体の統一感を高めるため、ダイニングテーブルもセラミック素材で製作しました。
既製品ではなく造作にすることで、
・サイズ感
・高さ
・素材の統一感
・動線計画
まで細かく調整できます。
注文住宅では、家具も含めて空間を設計できる点が大きな魅力です。
「家を建てる」というより、「暮らしをデザインする」。
そんな考え方が、空間の完成度を高めてくれます。
Yチェアと照明がつくる、洗練された空間
チェアには、桑名のコンフォートマートさんで選ばれたYチェアを採用。
オーク材に特殊塗装が施された仕様で、柔らかな木の風合いが空間に温かみを与えてくれています。
また、照明には「エニグマ」を採用。
お施主様が一目惚れされた照明で、空間のアクセントとして非常に印象的な存在になっています。
注文住宅では、照明計画も非常に重要です。
どんな光を落とすのか。
どこに陰影をつくるのか。
照明ひとつで、同じ空間でも雰囲気は大きく変わります。
“好きな素材”に囲まれる暮らしは、満足度が高い
家づくりでは、つい性能や価格に意識が向きがちです。
もちろん断熱性能や耐震性能、住宅ローン計画などは非常に大切です。
しかし長く暮らしていく家だからこそ、「この空間、好きだな」と思えることも、同じくらい大切ではないでしょうか。
好きな素材に囲まれた暮らしは、毎日の気分を豊かにしてくれます。
タイルの質感。
塗り壁の陰影。
セラミックの重厚感。
そうした細かな積み重ねが、住まい全体の心地よさにつながっていきます。
注文住宅だからこそ叶う“素材にこだわる家づくり”
今回の住まいは、単におしゃれなだけではありません。
「この素材感が好き」
「ここは妥協したくない」
そんな想いを丁寧に形にした家づくりです。
注文住宅は、既製品を組み合わせるだけではなく、暮らし方や価値観に合わせて空間をつくれることが魅力です。
間取りや家事動線だけでなく、素材や質感までこだわることで、住まいの満足度は大きく変わります。
これから家づくりを考える方は、ぜひ性能や価格だけでなく、“どんな空間で暮らしたいか”という視点も大切にしてみてください。