注文住宅の土地選びに欠かせない「日当たり」と「隣接環境」の現地調査方法
土地を購入する際、間取りや価格にばかり目がいきがちですが、実際の暮らし心地を大きく左右するのが「日当たり」と「周囲の環境」です。
これらは図面や航空写真では分からない部分であり、現地に足を運び、自分の目と感覚で確かめることが何より重要です。

この記事では、土地見学の際にチェックすべきポイントを、「時間帯別」に整理した実践的なガイドとしてご紹介します。
三重県のような自然が豊かな地域でも、家の配置や隣家との距離によって日照条件は大きく変わります。ぜひ、後悔しない土地選びの参考にしてください。
なぜ時間帯ごとの確認が重要なのか?
家づくりでは「南向きがいい」「角地が有利」といった一般論をよく耳にしますが、その土地の実際の“日照”や“音・視線”の環境は、時間帯によって大きく変わるものです。
■ 時間帯ごとに起こり得る変化:
- 朝は日が入っても、午後は隣家の影になる
- 平日は静かでも、週末は隣家の生活音が気になる
- 西日が強くて夕方は室温が上がる
※注意:一度きりの短時間の見学では不十分。できれば複数の時間帯に訪れるのが理想です。
【時間帯別】チェックポイント一覧
■ 朝(7:00〜9:00頃)
■ チェックポイント:
- 東側からの朝日が入るか
- 隣家・塀・建物の影の影響
- 通勤・通学の交通量と安全性
- 周辺の生活音(子どもの声・アイドリング音)
朝の光は「目覚めや朝食時間」に影響するため、LDKや寝室の配置を考える上で重要なヒントになります。
■ 昼(11:00〜13:00頃)
■ チェックポイント:
- 日中の日当たりの強さ
- 敷地内で常に影になっている場所がないか
- 隣家の窓やベランダとの視線交錯
- ゴミ置き場や電柱の配置
- 空き地・駐車場の将来性
建物全体の採光や屋外空間の使い勝手を把握しやすい時間帯です。
■ 午後(14:00〜16:00頃)
■ チェックポイント:
- 西日がどの部屋に入るか
- 影の伸び始める場所の確認
- 近所の人の動きや子どもの遊び場
- 将来的な増築も考慮した隣家の配置
リビング・子ども部屋の向きや庇(ひさし)の設計に直結します。
■ 夕方〜夜(17:00〜20:00頃)
■ チェックポイント:
- 騒音レベル(帰宅ラッシュ・ペット)
- 街灯の数と配置
- 室内の見え方(外からの視線)
- 周囲の明るさと防犯性
「住んでからのリアルな生活感」が分かる時間帯。プライバシーや照明計画の確認にも最適です。
季節によっても日照条件は変わる
太陽の高さや方角は季節で変化します。
■ 季節ごとの傾向:
- 冬は太陽が低く、影が長くなる
- 夏は日差しが高く、屋根や庇でコントロールしやすい
※注意:可能なら、冬と夏の両方で現地を確認するか、日照シミュレーションを設計士に依頼しましょう。
地元工務店の視点も活用しよう
三重県のように自然と都市が混在する地域では、地元工務店の知識や経験が非常に有効です。
■ 役立つアドバイス例:
- 「この方向から風が通ります」
- 「隣地に将来的な建築予定は少ない」
- 「このエリアは地盤が緩いので注意」
初めて家を建てる人にとって、大きな安心材料となります。
【チェックリスト】現地調査の持ち物
■ 調査時の持ち物と目的:
- コンパス or 方位アプリ:太陽の動き・建物配置確認
- カメラ・スマホ:見学後の振り返り用
- メモ帳・図面:その場の気づきを記録
- 音のチェックリスト:環境音や距離感の記録
- 地元情報(学校・交通):暮らしやすさの判断基準
まとめ:図面ではわからない「土地の空気感」を大切に
どれだけ間取りや設備を工夫しても、日当たりや周囲環境が快適でなければ暮らしにくさを感じることがあります。
■ 忘れてはならない視点:
- 図面では見えない「現地の影」
- 時間帯ごとに変化する「光と音の表情」
- 季節の変化による「暮らしやすさ」
自分の感覚で現地を確かめることが、土地選びで後悔しない最大のコツです。家づくりの第一歩として、「時間帯ごとの現地調査」をぜひ実践してみてください。
三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。

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