
Wi-Fiが繋がりにくい家にしないために。家づくりで失敗しない「Wi-Fiルーター用コンセント」の最適な場所とは?
注文住宅のプランニングが進むと、キッチンや収納、内装材などに目がいきがちですが、意外と見落としがちなのが「Wi-Fiルーターの設置場所」です。
今回は、家づくりの際にぜひ知っておきたいWi-Fiルーター用のコンセント設置場所の最適解について、解説させていただきます。
ネット環境は、今やライフラインの一部とも言える存在です。
せっかくの注文住宅でも、Wi-Fiがつながりにくい家になってしまっては、快適な暮らしが遠のいてしまいます。
この記事では、特に自然素材を使った木造住宅での通信環境の特徴や、家づくり初心者がよく見落としがちなポイントも含めてご紹介していきます。
目次
失敗しないために!Wi-Fiルーター設置に適した場所の条件
実例に学ぶ!こんな設置場所は使いやすい
気をつけたい!NGな設置場所の特徴
設置場所だけじゃない!ルーター設置で考えるべき3つの視点
まとめ|通信ストレスのない家は、設計段階のひと工夫で実現できる
注文住宅でWi-Fiの接続トラブルが起こる理由
家づくりにおいて通信環境の計画が後回しになってしまうのはよくあることですが、その結果として以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
- 家の隅々でWi-Fiが届かない場所(デッドゾーン)が生まれる
- モデムやルーターを仮置きする場所がなく、見た目が悪くなる
- コンセントの数や配置が足りず、延長コードが必要になる
特に自然素材をふんだんに使った木造住宅では、壁の厚みや構造によって電波の届き方に差が出ることがあります。
家中どこでも快適にネットが使える家にするためには、Wi-Fiルーターとモデムの設置場所と、それに伴う専用コンセントの位置を早い段階で検討しておくことが大切です。
失敗しないために!Wi-Fiルーター設置に適した場所の条件
Wi-Fiルーターは家中に電波を飛ばす役割を持つため、以下のような条件を満たす場所が設置に適しています。
- 家の中心部に近い場所
- 床下や天井裏ではなく、ある程度オープンな空間
- 障害物(鉄骨やコンクリート壁)を避けられる位置
- 高すぎず低すぎない中間の高さ(腰〜胸の高さ)
また、ルーター本体の他に、光回線の終端装置(ONU)やLANケーブル、電源コードなども必要になるため、まとめて配線できるスペースがあると管理しやすくなります。
実例に学ぶ!こんな設置場所は使いやすい
当社で施工した注文住宅の中でも、以下のような工夫がされていたケースは、実際に暮らしてからの満足度が高い傾向にあります。
- リビング収納の一角をWi-Fiコーナーに
- 扉付き収納の中にルーターやONUを設置し、配線も見えにくくスッキリ。熱がこもりすぎないよう、通気性にも配慮。
- 階段下の収納スペースを活用
- 家の中央に位置する階段下に設置することで、1階・2階ともに電波が届きやすくなります。
- ファミリークローゼット横のデッドスペース
- 生活動線を邪魔せず、ちょっとした空きスペースに収めた好例。隠し配線で美観も確保。
気をつけたい!NGな設置場所の特徴
一方で、以下のような場所にルーター用のコンセントを設けると、通信環境に支障をきたす可能性があります。
- 外壁近くの端の部屋:電波が家全体に届きにくくなる
- 床下収納や天井裏:電波が遮られ、点検もしづらい
- 電化製品の密集エリア:電子レンジなどが干渉する恐れ
設計の打ち合わせ段階で「なんとなくこの辺りで良いだろう」と決めてしまうと、後々ストレスの原因になることがあります。
設置場所だけじゃない!ルーター設置で考えるべき3つの視点
① 美観への配慮
ルーターやコードが見えると、せっかくの空間デザインが損なわれることも。壁面収納や家具裏を活用して、"見せない収納"を計画しましょう。
② 将来の拡張性
家庭内で使う通信機器(スマート家電、セキュリティ設備、IoT機器)は年々増えています。ハブや追加ルーターの設置も想定した配線計画が安心です。
③ 熱や通気性への配慮
密閉空間に収納してしまうと、熱がこもり機器が故障するリスクも。小さな換気口やパンチング加工の棚板など、熱対策をしておくと長持ちします。
まとめ|通信ストレスのない家は、設計段階のひと工夫で実現できる
自然素材の木造住宅においても、Wi-Fi環境を快適に整えるためには、設計段階での「ルーター用コンセントの配置計画」が非常に重要です。
- 家の中央かつ開けた場所に設置する
- 収納スペースと併用し、美観にも配慮する
- 熱対策や将来的な拡張性にも目を向ける
このようなポイントを押さえた家づくりを行うことで、見た目にも使い勝手にも優れた住まいが実現できます。
どんなにおしゃれな空間でも、ネットが不安定では日々のストレスに。だからこそ、見えない部分へのこだわりが暮らしやすさの分かれ道になります。
これから家づくりをされる方は、ぜひ「Wi-Fiルーターのためのコンセント」にも注目してみてください。
Living Motif KIKIでは、デザインと性能の両立はもちろん、こうした暮らしの細部まで配慮したプランニングをご提案しています。
三重で注文住宅をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。