KIKI STAFF KIKI STAFF

トイレットペーパーや掃除用具がすっきり収まる「壁厚利用収納」のススメ

公開日:2026/11/04(水) 更新日:2026/11/02(月) 家づくりコラム<一覧>|家づくりコラム【間取り・動線計画】

トイレットペーパーや掃除用具がすっきり収まる「壁厚利用収納」のススメ

トイレは、家の中でも収納不足を感じやすい場所です。トイレットペーパー、掃除用具、生理用品、消臭剤、予備のタオルなど、置いておきたいものは意外と多いのに、空間そのものはコンパクトにまとめたい場所でもあります。

そこで便利なのが、壁の厚みを利用してつくる収納です。

一般的な収納のように壁から大きく出っ張らないため、トイレの幅を圧迫しにくく、必要なものをすっきり隠せます。床置き収納を減らせれば、掃除もしやすくなります。

 

トイレ施工事例

 

一方で、どの壁にも自由につくれるわけではありません。柱や筋交い、配管、断熱材などが入る壁では設置できないこともあります。また、奥行きが限られるため、収納したいものによっては向かない場合もあります。

この記事では、トイレの壁厚利用収納のメリットや注意点、入れやすいもの、後悔しにくい設計のポイントを解説します。

壁厚利用収納とは、壁の中の空間を使う収納

壁厚利用収納とは、壁の厚みの中に棚や収納ボックスを埋め込む方法です。

一般的な収納棚は、壁から室内側へ奥行きが出ます。その分、トイレの有効幅が狭くなったり、立ち座りするときに圧迫感を感じたりすることがあります。

一方、壁厚収納は壁の中へ納めるため、室内側への出っ張りを小さくできます。

特にトイレのようなコンパクトな空間では、この数センチから十数センチの差が使いやすさに影響します。

収納量としては大型収納ほど多くありませんが、トイレットペーパーや掃除用シート、消臭剤などの細かな物をしまうには十分な場合があります。

つまり、壁厚収納は「何でも入る収納」ではなく、トイレで使う小物に定位置をつくるための収納と考えると使いやすくなります。

一番のメリットはトイレを狭く見せにくいこと

壁厚収納の大きなメリットは、収納をつくっても空間を圧迫しにくいことです。

トイレでは、便器の横や正面に収納棚を置くと、思った以上に狭く感じることがあります。特に幅の限られたトイレでは、数センチの出っ張りでも体感的に気になることがあります。

壁厚を利用すれば、収納部分の多くを壁の中へ納められるため、通路幅や足元のスペースを確保しやすくなります。

また、扉を閉めれば壁面がすっきり見えるため、生活感も隠しやすいです。

トイレットペーパーや掃除用品は日常的に必要ですが、できれば目立たせたくないものでもあります。壁と一体化した収納なら、トイレ全体をシンプルに見せやすくなります。

 

トイレ施工事例

 

トイレットペーパー収納との相性がいい

壁厚収納と特に相性がいいのが、トイレットペーパーです。

トイレットペーパーは軽く、形もそろっているため、浅めの収納でも収めやすいものです。数個分を縦に並べる、棚板を設けて上下に分けるなど、コンパクトなスペースでも収納できます。

大容量のストックをすべてトイレ内に置く必要はありません。

日常的に使う数個だけを壁厚収納に入れ、残りは洗面室や納戸などのストック収納に置く方法もあります。

この分け方なら、トイレ内の収納を大きくしすぎずに済みます。

「なくなったときにすぐ交換できる分だけ置く」と考えると、壁厚収納のサイズでも十分使いやすくなります。

掃除用具は「何を入れるか」を先に決める

壁厚収納には掃除用具も収納できますが、何でも入るわけではありません。

掃除用シート、ゴム手袋、消臭スプレー、小さな洗剤などは入れやすいですが、トイレブラシや大きな洗剤ボトルは奥行きが必要になることがあります。

そのため、設計前に実際に収納したい掃除用品のサイズを確認することが大切です。

特に最近は、スプレーボトルや詰め替え用品など、商品によって高さや奥行きが大きく違います。

「掃除用品を入れる予定」だけで収納寸法を決めると、完成後に入らないことがあります。

現在使っている商品を測っておくか、収納予定品の幅・高さ・奥行きを設計者に伝えておくと安心です。

床置き収納を減らせると掃除が楽になる

壁厚収納は、トイレ掃除を楽にする点でもメリットがあります。

床に収納ボックスや掃除用品を置いていると、掃除機やフロアワイパーをかけるたびに物を動かさなければなりません。

トイレはホコリや髪の毛がたまりやすく、便器まわりはこまめに掃除したい場所です。床に物が少ないほど、日常の掃除はしやすくなります。

壁厚収納に日用品をまとめてしまえば、床を広く使えます。

特に便器横の狭いスペースに収納を置かなくて済むため、便器の奥まで掃除しやすくなることがあります。

掃除のしやすさを重視するなら、収納量だけでなく、床に置く物を減らせるかという視点で壁厚収納を考えるとよいでしょう。

使いやすい高さに設置することが大切

壁厚収納は、高さによって使い勝手が変わります。

収納量を増やそうとして天井近くまで棚をつくっても、毎日使う物が手の届きにくい場所にあると不便です。

  • トイレットペーパーや掃除用シートなど、よく使うものは立った状態で手を伸ばしやすい高さに配置すると使いやすくなります。
  • 反対に、頻繁に使わないストック品は少し高い場所でも構いません。

また、便器に座った状態から収納を使うこともあります。

トイレットペーパーの予備や生理用品などは、座ったままでも手が届く位置にあると便利です。

設計図だけでは高さをイメージしにくいため、コンセントやペーパーホルダー、リモコンなどとの位置関係も含めて確認しましょう。

オープン棚か扉付きかでも使いやすさが変わる

壁厚収納には、棚を見せるオープンタイプと、扉で隠すタイプがあります。

オープン棚

オープン棚は、物を取り出しやすく、扉を開ける動作が不要です。タオルや小物、インテリアなどを見せながら収納したい場合に向いています。

ただし、トイレットペーパーや掃除用品をそのまま置くと、生活感が出やすくなります。また、棚にホコリがたまりやすい点にも注意が必要です。

扉付き収納

扉付き収納は、中身を隠せるため、トイレをすっきり見せやすくなります。

来客が使う1階トイレでは、掃除用品やストックが見えない扉付き収納が使いやすい場合があります。

ただし、扉の開き方によっては、便器や体に当たることがあります。狭いトイレでは、片開き扉の向きやサイズを確認しておきましょう。

見た目を優先するのか、取り出しやすさを優先するのかで選ぶとよいでしょう。

ご家族に合う家づくりを、
一緒に考えてみませんか。

すべての壁に壁厚収納をつくれるわけではない

壁厚収納を計画するときに知っておきたいのが、どの壁でも自由に使えるわけではないことです。

壁の中には、柱や筋交い、構造用の部材が入っています。また、電気配線や給排水管、換気ダクトなどが通る場合もあります。

外壁側では断熱材が入っているため、壁厚収納をつくりにくいこともあります。

特に構造上重要な壁を削って収納にすることはできません。

そのため、「この壁に収納を入れたい」と希望しても、設計段階で別の位置を提案されることがあります。

壁厚収納を希望する場合は、間取りが完成したあとに追加するのではなく、早い段階で設計者へ伝えることが大切です。

構造や配管と合わせて計画できれば、無理なく収納スペースを確保しやすくなります。

 

トイレ施工事例

 

配管がある便器背面は特に確認が必要

トイレでは、便器の後ろ側に壁厚収納をつくりたくなることがあります。

正面から見えにくく、空いた壁を有効活用できるためです。

ただし、便器の背面には給排水設備やトイレ本体に関係する配管がある場合があります。

タンクレストイレや手洗い器を採用する場合も、配管や設備スペースとの調整が必要です。

見た目だけで収納位置を決めるのではなく、設備図面と合わせて確認しましょう。

また、将来的な修理や交換の際に点検が必要になる部分を収納でふさいでしまわないことも重要です。

メンテナンスできる状態を保ちながら収納をつくることが、長く使いやすいトイレにつながります。

ニッチ収納との違いも知っておく

壁の厚みを使ったスペースとして、「ニッチ」を取り入れることもあります。

ニッチとは、壁の一部をへこませてつくる棚のことです。小物やディフューザー、トイレットペーパーなどを置くことができます。

壁厚収納との大きな違いは、一般的にニッチは中身を見せる使い方が中心になることです。

収納扉を付けない分、空間のアクセントにもなります。

一方で、収納として考えると中身が見えるため、掃除用品や生理用品などを隠したい場合には向きません。

トイレットペーパーを見せて収納したいならニッチ、生活感のあるものまでまとめて隠したいなら扉付きの壁厚収納、というように使い分けるとよいでしょう。

大容量収納の代わりにはならない

壁厚収納は便利ですが、収納できる奥行きには限りがあります。

そのため、トイレットペーパーを大量にストックしたい、掃除用品をまとめ買いして収納したいという場合には、壁厚収納だけでは足りないことがあります。

無理に大きくしようとすると、壁の構造や隣の部屋に影響することもあります。

壁厚収納には日常的に使う分だけを入れ、大量のストックは別の収納へ置くほうが使いやすいケースもあります。

たとえば、トイレにはトイレットペーパー4〜6個程度と掃除用品だけを置き、まとめ買いした分は洗面収納や階段下収納へ。

このように役割を分けると、トイレを広く保ちながら必要なものをすぐ取り出せます。

収納は「全部を一か所に入れる」必要はありません。

使う場所には必要な量だけ置くという考え方が、散らかりにくさにもつながります。

自然素材のトイレにもなじませやすい

自然素材の家では、壁厚収納の扉や棚板を内装に合わせることで、トイレ全体をすっきりまとめることができます。

たとえば、白い塗り壁に合わせて収納扉も白くすれば、壁の一部のように見せられます。木の床や造作手洗いに合わせて、棚板や扉に木目を取り入れる方法もあります。

ただし、トイレは水や汚れがつきやすい場所です。

無垢材などを使う場合は、手が触れる部分の汚れや掃除方法も考えておきましょう。

見た目だけでなく、拭き掃除がしやすい素材かどうかも確認すると、日常的に扱いやすくなります。

壁厚収納は存在感を抑えられるため、自然素材の質感を主役にしたい空間にも取り入れやすい収納方法です。

施工事例を見るときは「中身」まで確認する

壁厚収納の施工事例を見ると、扉を閉めた状態はとてもすっきりしています。

ただし、写真だけでは実際にどのくらい物が入るのかわかりにくいことがあります。

住宅展示場や完成見学会で壁厚収納があれば、可能な範囲で扉を開けて中を確認してみましょう。

中を確認するときのポイント

  • 棚の奥行きはどのくらいか
  • トイレットペーパーは何個入るか
  • 棚板の高さは変えられるか
  • 掃除用品を立てて収納できるか

を見ると参考になります。

また、便器に座ったときに扉を開けやすいか、立ったときに頭や肩が当たらないかも確認したいポイントです。

「収納がある」というだけでなく、自分たちが入れたい物が実際に入るかを基準に見ることが大切です。

まとめ|壁厚収納は「必要なものだけ」をすっきり収める

トイレの壁厚利用収納は、限られた空間を有効に使いながら、トイレットペーパーや掃除用具をすっきり収納できる方法です。

壁から大きく出っ張らないため、トイレを狭く感じにくく、床置き収納を減らせることで掃除もしやすくなります。

特に、トイレットペーパーの予備、掃除用シート、小さな洗剤、生理用品など、トイレ内で使う細かなものとの相性がよい収納です。

一方で、壁の構造や配管によっては設置できない場所があります。奥行きにも限りがあるため、収納したいもののサイズを先に確認しておくことが大切です。

注文住宅では、「収納を大きくする」だけでなく、壁の厚みのような小さなスペースを上手に活用することで、暮らしやすさを高めることができます。

施工事例や間取りを見るときは、トイレ収納の広さだけでなく、「何をどこにしまうか」「床に物を置かずに済むか」まで考えてみてください。必要なものにきちんと定位置をつくることが、すっきりと使いやすいトイレにつながります。

ご家族に合う家づくりを、
一緒に考えてみませんか。

この事例に関するよくあるご質問

Q. トイレの壁厚利用収納にはどのようなメリットがありますか?

壁の中に収納部分を納めるため、室内側への出っ張りを抑え、トイレを圧迫しにくいことがメリットです。床置き収納を減らせれば、物を動かす手間が少なくなり、掃除もしやすくなります。

Q. 壁厚収納にはトイレットペーパーや掃除用具を入れられますか?

トイレットペーパーの予備、掃除用シート、小さな洗剤などは収納候補になります。ただし、トイレブラシや大きなボトルは奥行きが足りない場合があるため、収納予定品の幅・高さ・奥行きを先に確認しましょう。

Q. トイレのどの壁にも壁厚収納をつくれますか?

柱や筋交い、配管、配線、断熱材などの位置によっては設置できません。希望する場所に納められるか、間取りを検討する早い段階で設計者に確認することが大切です。

Q. トイレの壁厚収納はどの高さに設置すると使いやすいですか?

使う物と取り出す姿勢に合わせて高さを決めましょう。トイレットペーパーの予備や生理用品は座ったまま届く位置、掃除用品などは立って取り出しやすい位置が候補になります。扉やペーパーホルダーとの位置関係も確認しましょう。

Q. 扉付きの壁厚収納とニッチ収納はどう使い分ければよいですか?

掃除用品や生理用品などを隠したい場合は扉付き収納、トイレットペーパーや小物を見せたい場合はニッチ収納が候補になります。扉付きは便器や体に扉が当たらないか、ニッチは生活感やホコリが気にならないかを確認しましょう。

この記事の関連テーマ:トイレの壁厚利用収納|収納物と設置条件に合わせた設計|トイレットペーパーと掃除用品|収納の奥行きと高さ|扉付き収納とニッチ|壁の構造と配管|床置き収納の削減

 


COLUMN CATEGORIES

家づくりコラム 一覧

理想の住まいづくりに役立つ4つの視点

01

間取り・動線計画

暮らしやすさに直結する、間取りや日常の動きに関するテーマ。

02

性能・構造・スペック

長く安全に、快適に暮らすための断熱・耐震・設備に関するテーマ。

03

インテリア・デザイン・素材

空間の雰囲気を形作る内装、外観、無垢材や漆喰などの素材選び。

04

ライフスタイル・家づくりの視点(その他ノウハウ)

趣味や将来の暮らし方、予算や進め方に関するその他ノウハウ。

 


理想の家づくり、ここから始めませんか?

まずは資料でじっくり知ることも、
プロに直接相談することも可能です。

CATALOG

カタログ・資料請求

KIKIの家づくりのこだわりや、
施工事例を無料でお届けします。

✔ KIKIの想いがたっぷり詰まった1冊

✔ 施工事例のご紹介

✔ PDF版もございます

無料で資料を請求する
人気NO.1
EVENT

無料・家づくり相談会

間取り、資金計画、土地探しなど、
何でもご相談ください。

✔ お子様連れ大歓迎

✔ オンライン相談も対応可能

✔ 強引な営業は一切いたしません

相談会を予約する

※まずは話だけ聞いてみたい、という方もお気軽にご連絡ください。

 

日々の現場で実際に起きている「お客様の悩み」と「その解決事例」を元に、家づくりの様々な情報をわかりやすくショート動画で解説しています。

より深く家づくりを理解されたい方におすすめの限定ページにご招待します。登録もメールアドレスとお名前のみ!

1ページ (全58ページ中)