弊社のYouTubeチャンネルにて『構造躯体』に関する解説動画を公開しました。
家づくり初心者の方にもわかりやすく、構造の仕組みやチェックポイント、シロアリ対策や素材選びまでを丁寧に解説しています。
【家づくり初心者必見】構造躯体とは?上棟直後に見ておくべきポイントまとめ
家づくりを始めたばかりの方にとって、「構造躯体(こうぞうくたい)」という言葉は聞き慣れないかもしれません。
建築現場でしか見られない貴重な“構造躯体”の見どころや、材質の選び方、シロアリ対策、耐震性の考え方までを、お話します。
■構造躯体とは?
構造躯体とは、家を支える骨組み部分のこと。主に「土台」「柱」「梁(はり)」がこれに該当します。
上棟直後の段階では、この構造躯体がすべて露出しているため、家づくりの中でも特に重要な“チェックタイミング”です。
■見てわかること/わからないこと
構造躯体の状態は、目で見て確認できる部分と、目ではわからない内部の要素があります。
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見える部分:柱の材質、梁の太さ、金物の施工状態など
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見えない部分:木材内部の欠損、構造計算に基づいた配置、含水率など
現場を訪れることで、家づくりの理解が深まるだけでなく、大工さんや現場監督と直接話す機会も生まれます。
■KIKIが選ぶ土台材「檜(ひのき)」
当社KIKIでは、土台部分には「檜」を使用しています。理由は、
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密度が高くて硬い
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虫がつきにくい
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長期間安定した強度を保つといった特性があるからです。
一方で、他社では薬剤注入された木材(栂や松など)を使うこともありますが、KIKIでは薬剤のリスクを避けるため、基本的に使用していません。
■シロアリ対策とベタ基礎
シロアリには2種類あり、「地中から来るタイプ」と「空から飛んでくるタイプ」がいます。
現在の住宅では、湿気を防ぐ「ベタ基礎」と「床断熱」の組み合わせで、シロアリが寄りにくい環境を作っています。
また、基礎と土台の間に「パッキン」を挟むことで、床下の通気を確保。これにより、湿気を抑え、構造材の劣化を防ぎます。
■無垢材と集成材の違い
構造材として使われる木材には、
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無垢材(一本の木から切り出されたもの)
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集成材(薄くスライスした木を接着剤で貼り合わせたもの)の2種類があります。
無垢材は調湿性に優れており、木が呼吸することで家の湿度を一定に保つ働きをします。
一方、集成材は強度が安定しやすい反面、接着剤の劣化や水分による剥離リスクも。
KIKIでは、お客様の一生に関わる家づくりだからこそ、歴史的に実績のある無垢材を選んでいます。
■耐震性を高める工夫
地震に強い家をつくるためには、構造全体のバランスが重要です。
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柱と梁の連続性(直下率)
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適切な筋交いの配置
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過剰な開口部を避けるなどの配慮が求められます。
柱の間隔は約91cm(3尺)ピッチが基本です。
芯々(しんしん)と呼ばれ、柱の中心から次の柱の中心までの距離を指します。
これを理解しておくと、建具や家具の寸法計画に役立ちます。
■現場見学のススメ
KIKIでは、お施主様の許可をいただいた物件について、(現場のタイミング次第とはなりますが)構造見学もご案内しています。
建築中の現場でしか見られない“家の内側”を、ぜひその目で確かめてください。
また、差し入れなどの気遣いは不要です。
現場では「見に来ていただくこと」が何より嬉しい応援になります。
ぜひ、YouTubeもじっくりとご覧頂ければ幸いです!
三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。

