「寝室は暗ければいい」と思われがちですが、実はそれだけでは心地よい眠りは得られません。
今回は、注文住宅を検討されている方に向けて、「寝室の照明は暗さより落ち着きが大切」と言われる理由と、実際の照明選びのポイントについて解説させていただきます。
目次
本当に暗ければ眠れる?照明がもたらす心理効果
落ち着きある寝室をつくる照明計画の基本
照明は「生活スタイル」に合わせて選ぶのもおススメ
自然素材の家と照明の相性
土地条件に応じた照明の工夫も忘れずに
まとめ|寝室の照明は“心を休める光”が鍵
寝室は「眠る場所」だけじゃない
寝室は、ただ眠るだけの場所ではありません。
一日の終わりに心を落ち着かせたり、静かな時間を過ごしたり、家族とのコミュニケーションの場になったりと、生活の中でも特に“感覚”に寄り添う空間です。
- 就寝前の読書やスマホ時間
- 子どもとの添い寝や寝かしつけ
- パートナーとの会話タイム
- 一人で静かに過ごすひととき
こうした時間を快適にするためには、光の質とバランスがとても重要になります。
本当に暗ければ眠れる?照明がもたらす心理効果
“暗ければ眠れる”というのは一理ありますが、それだけでは不十分なことも多くあります。
照明の種類や配置によって、気持ちの落ち着き方や眠りの質は大きく変わります。
たとえば、白く明るい「昼光色」は作業に向いている反面、脳を覚醒させてしまう傾向があります。
一方、温かみのあるオレンジ色の「電球色」は、副交感神経に働きかけ、心と身体をリラックス状態へと導きやすくなります。
落ち着きある寝室をつくる照明計画の基本
● 色温度は「電球色」がおすすめ
寝室には色温度2700K前後の電球色が理想的です。
視覚的にも心理的にも落ち着きを与える色味です。
● 多灯使いで空間にメリハリを
天井のメイン照明だけでなく、間接照明やテーブルランプなどの“補助光”を組み合わせることで、奥行きと落ち着きのある空間に。
● 調光・調色機能で時間帯に合わせる
夜はやわらかく、朝は徐々に明るく。
シーンに応じて光の強さを変えられる調光・調色タイプの照明は、睡眠の質を高めたい方にぴったりです。
照明は「生活スタイル」に合わせて選ぶのもおススメ
家族構成やライフスタイルによって、必要な照明の在り方も変わってきます。
- 小さなお子様がいるご家庭では、夜中の授乳やおむつ替えのしやすさも考慮して、足元灯やセンサー付き照明を設置
- 夫婦で生活リズムが違う場合には、ベッドサイドに個別の読書灯を配置するなどの工夫もおすすめ
生活の流れをイメージしながら、“どこに・どんな照明を置くか”を考えることが、後悔しない照明計画のコツです。
自然素材の家と照明の相性
自然素材でつくられた住まいでは、照明の印象もより豊かに感じられます。
- 漆喰や珪藻土の壁に光が当たると、やわらかい反射が空間にぬくもりをプラス
- 無垢材の天井や床に電球色が映えることで、空間全体が包み込まれるような落ち着きに
照明と自然素材が合わさることで、光そのものがインテリアの一部として生きてくるのです。
土地条件に応じた照明の工夫も忘れずに
土地の条件によっては、窓の位置や自然光の入り方が大きく異なります。
- 周囲に建物が多いエリアでは、自然光よりも室内照明の計画がより重要
- 日差しがよく入る立地では、朝の光を活かした照明の配置が効果的
土地探しとプランニングを並行して進めることで、その場所に合った最適な照明の設計がしやすくなります。
こんな方におすすめです
☑ 落ち着いた空間で眠りたい方
☑ 照明の演出にもこだわりたい方
☑ 自然素材の家づくりに興味がある方
☑ 家の“空気感”を大事にしたい方
寝室の照明を見直すことで、家全体の雰囲気にも良い影響を与えてくれます。
照明は暮らしの「空気をつくる」存在として、しっかりと考えていきたい部分です。
まとめ|寝室の照明は“心を休める光”が鍵
寝室の快適性は、単なる明るさや暗さでは決まりません。
重要なのは、心身をリセットできる“落ち着き”を感じられる光かどうかという点。
注文住宅ならではの自由設計だからこそ、照明にも「自分たちらしさ」を取り入れることができます。
三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。