仕事や育児で忙しい毎日。だからこそ、自宅にいる時間は“心からくつろげる空間”で過ごしたい——。
そんな願いを叶える鍵のひとつが、照明計画です。特に「間接照明」は、空間全体の印象や気分に大きな影響を与え、心身を癒してくれる存在です。
今回は、間接照明でリラックス空間をつくるための配置テクニックについて、注文住宅を検討されている方に向けて、解説させて頂きます。
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▼ 目次
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間接照明とは?心地よさを引き出す“見えない光”
間接照明とは、光を天井・壁・床などに反射させて空間をやわらかく照らす照明手法のことです。
光源が直接見えないため、目に優しく、落ち着いた印象を演出できます。
■ 特徴:
- やわらかい光が部屋全体を包む
- 素材の陰影を美しく演出
- 空間に奥行きと高級感を与える
特に無垢材や漆喰など、自然素材を活かした住まいでは、間接照明が素材の魅力を引き出す効果もあります。
リラックス空間をつくるための4大配置ポイント
間接照明は“どこに”“どう配置するか”によって、心地よさのレベルが変わります。
以下の4つの視点からアプローチしてみましょう。
1. 天井照明で“包み込むような”空間に
コーブ照明(天井の縁に光を当てる)を使うと、光が天井に反射し、部屋全体にやわらかな明るさが広がります。
■ ポイント:
- リビングや寝室に最適
- 高い天井や勾配天井とも相性が良い
- 調光機能付きで時間帯に合わせた明るさ調整が可能
2. 壁面照明で“視線を下げて”リラックス効果アップ
コーニス照明(壁を照らすタイプ)は、目線を上げすぎず、安心感のある空間を演出します。
■ ポイント:
- ソファ背面やテレビまわりにおすすめ
- 左官壁や木目を引き立てる
- アクセントウォールとの相性抜群
3. 間接×足元照明で“動線も安心なやさしい灯り”
フットライトや足元間接照明は、夜間の移動を安全にしつつ、過度な明るさを避けることができます。
■ ポイント:
- 廊下・階段・寝室などに配置
- 高齢者や子どもにもやさしい照明
- 自動点灯センサーで利便性アップ
4. 家具や棚と一体化した“造作照明”で空間に奥行きを
造作家具の中に仕込む照明は、インテリアと自然に溶け込みながら、ホテルライクな雰囲気を演出します。
■ ポイント:
- 書斎や玄関ニッチにおすすめ
- 飾り棚や間仕切りと組み合わせて立体感アップ
- 光の方向と反射面の素材にこだわるとさらに効果的
間接照明の“光の色”もリラックス空間に欠かせない
リラックスを目的とした照明には、“色温度”も大切な要素です。
■ 色温度の目安:
- 電球色(2700K前後):あたたかみがあり、くつろぎに最適
- 温白色(3500K前後):やさしい明るさで空間に統一感を与える
- 昼白色(5000K以上):リラックス空間にはやや不向き
よくある間接照明の失敗例と回避策
■ 光源が見えてしまう
→ 照明器具の設置位置・角度が重要。器具の“奥行き”を確保し、施工前に設計士と綿密に確認を。
■ 明るさが足りない
→ 間接照明だけで全体照度をまかなおうとすると暗くなることも。メイン照明と組み合わせる設計が基本。
■ 影が強く出てしまう
→ 一方向からの光ではなく、複数方向からやさしく照らす工夫が必要。調光や光拡散フィルターが有効。
自然素材住宅と間接照明の相性が良い理由
三重県の風土を活かした無垢材や左官仕上げの壁には、間接照明がとてもよく合います。
■ 間接照明が合う理由:
- 木目の陰影が引き立つ
- 珪藻土の表情に立体感が出る
- 漆喰のやわらかい反射で光が拡散される
素材そのものの良さを“引き出す”ためにも、照明はデザインと一体で考えることが重要です。
まとめ|間接照明は“暮らしの質”を高める設計のひとつ
間接照明は、光そのものではなく、“光が作り出す空気感”をデザインするものです。
■ 間接照明の活用ポイント:
- コーブ照明やコーニス照明で奥行きのある空間に
- 足元や造作照明で安全性とおしゃれさを両立
- 電球色や温白色であたたかみをプラス
家づくりでは、素材選びだけでなく“光の演出”にもぜひこだわってみてください。
照明も含めたトータル設計で、帰ってきたくなる家を一緒につくりませんか?
まずは施工事例の見学や、照明計画のご相談から、お気軽にお問い合わせください。
三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。