やわらかな光に包まれた空間は、それだけで心地よさを感じさせてくれます。
直接的な明るさではなく、“影の美しさ”や“奥行き”を演出するのが間接照明の魅力です。
今回は、間接照明の種類とその効果的な使い分け方について、解説させて頂きます。
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▼ 目次
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間接照明とは?基本の考え方
間接照明とは、壁・天井・床などに光を反射させて空間を照らす照明手法のことです。
直接目に光源が入らないため、やさしい光の印象を与えると同時に、空間に奥行きや高級感をもたらしてくれます。
よく使われる間接照明の種類と特徴
■ コーブ照明(天井の縁に沿って設置)
- 天井を照らすことで、空間を“広く”感じさせる
- リビングや寝室におすすめ
- 天井が高い家に効果的
■ コーニス照明(壁面を照らすタイプ)
- 壁の質感や素材を引き立てる
- アクセントウォールの演出に最適
- 珪藻土・漆喰の表情を美しく見せられる
■ バランス照明(天井・壁・床のバランスをとる)
- 空間全体の明るさと落ち着きのバランスが取れる
- ダイニングや廊下などに向いている
■ 足元照明(フットライト)
- 廊下や階段、トイレに活躍
- 夜間の移動を安全に
- 高齢者や子どもにもやさしい照明
■ 間接照明付き造作棚・ニッチ照明
- インテリアと一体化し、空間演出を自然に実現
- 書斎や玄関ホールなど、個性的なスペースに最適
間接照明が活きる空間とは?
■ リビング:コーブ照明+調光でリラックス感アップ
■ 寝室:ベッド背面のコーニス照明で落ち着きのある空間に
■ 玄関:天井ふところに照明を仕込むことでホテルライクな第一印象
■ 洗面所:鏡裏の間接照明で顔が明るく見える
自然素材との相性も抜群
三重で多く採用される自然素材の家では、無垢材や漆喰など“素材感のある壁・天井”が多くなります。
間接照明を当てることで、素材の陰影が際立ち、
- 木のあたたかみ
- ぬり壁の表情
- 左官仕上げの微細な凹凸
といった質感を美しく引き出せます。
特に照明の色温度を電球色〜温白色(2700〜3500K)にすると、自然素材と調和しやすく、やわらかな印象になります。
注意点とよくある失敗例
※注意:明るさ不足になりがち
→ メイン照明と併用する前提でプランニングを。
※注意:設計段階で計画しないと施工が難しい
→ 配線や構造との兼ね合いがあるため、初期設計が肝心です。
※注意:光源が見えてしまうと“間接感”が損なわれる
→ 仕込み位置や角度をプロと相談しましょう。
間接照明×暮らしのシーン別活用法
■ 映画鑑賞:リビングの壁面照明でシアター気分に
■ 就寝前の読書:ベッド背面にほんのり光をプラス
■ 家族団らん:ダイニングの天井照明を間接光に切り替え
■ 来客時のおもてなし:玄関ニッチに間接照明で印象アップ
まとめ|間接照明で“質の高い空間”をつくる
間接照明は、光そのものよりも“光がつくる空気感”を大切にする設計です。
- 種類によって空間の演出は大きく変わる
- 素材の表情を引き出す照明としても有効
- 設計初期からの計画が失敗しないカギ
三重で注文住宅をご検討中の方は、ぜひ間接照明も取り入れて、“空間の質”をワンランク上げる家づくりを目指してみてください。
無料相談も随時開催しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。