外観デザイン編!⑦統一感のある外観にするには?

 

 

【外観と外構を美しくまとめるには?】

統一感のあるデザインに仕上げるための考え方とポイント

 

家づくりにおいて「外観デザイン」は間取りや内装に比べて後回しになりがちですが、第一印象を決める非常に重要な要素です。

さらにその“顔”ともいえる外観と並び立つのが、門まわりや植栽などの「エクステリア(外構)」です。

今回は、外観とエクステリアに統一感を持たせて美しく仕上げるコツ、そしてちょっとした工夫で家全体の雰囲気を格上げできるポイントについて、設計者の視点から解説します。

 

 

外観と外構を「別物」と考えない

外観とエクステリアをトータルに美しく見せるために必要なのは、建物と外構を“別々”に考えないことです。

たとえば、建物の外観がアメリカンスタイルであるのに、庭が完全な和風庭園になっていたらどうでしょう?

その時点で全体の調和が崩れてしまいます。

 

◎ デザインの統一感をつくるには?

  • 外観と外構は「同時に計画」する

  • 外観・内装・庭のテイストを事前に共有する

  • 色味・素材感・高さ・ラインの方向性を合わせる

「渾然一体」となるようなバランスをつくるには、住まい全体を一つの作品として捉える発想が必要です。

 

 

木を植えるだけで、雰囲気がぐっと良くなる

 

エクステリアで取り入れやすく、効果が大きいのが「植栽」です。

木や植物が入ることで、空間全体にやわらかさが生まれ、建物と自然が調和した印象になります

ただし、木の管理にはある程度の手間がかかるため、全ての方に無理におすすめするわけではありません

それでも、可能であれば1本でも木を植えることで、住まいの印象は大きく変わります。

 

 

シンボルツリーの活用アイデア

「木を植える」といっても、ただの装飾にとどまらず、いろいろな役割を果たしてくれます。

 

◎ 例えばこんな使い方

  • 【シンボルツリーとして】家の“顔”として個性を表現

  • 【目隠しとして】通りからの視線を柔らかく遮る

  • 【四季を楽しむ要素として】花や紅葉で季節の変化を感じる

  • 【好きな植物で暮らしに癒しを】個人的なこだわりを反映

「どんな木を選ぶか」は、デザイン性だけでなく、ライフスタイルや管理のしやすさを基準に選ぶのがポイントです。

 

 

外構は「家の完成度を決める最後の一手」

家の完成後に外構を後付けするケースもありますが、できれば家のプランと一緒に外構も計画しておくことで、統一感のある仕上がりになります。

外構計画では以下の要素が大切です:

  • アプローチの素材と色(玄関までの道)

  • 駐車場の形状やゲート位置

  • 植栽の配置とバランス

  • 外壁との素材・色の調和

こうした細部までデザインすることで、「暮らしが始まる前から、すでに心地よい家」が出来上がります。

 

 

家の内も外も一体で考えるのが、美しい住まいの第一歩

 

外観・外構・植栽、それぞれは独立した要素のようでありながら、実は密接に関わり合って「家の印象」を形成しています。

  • 家の外観だけでなく、外構と植栽も含めてデザインする

  • テイストの統一を意識して、違和感のない外観をつくる

  • 木1本でも雰囲気は大きく変わる。できれば緑を取り入れて

  • 外構も設計段階から一緒に考えることで、完成度が高まる

 

 

 

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