感性で彩る大人の平屋 Part14 収納が劇的に使いやすくなる!3枚引き違い戸という選択
片付けに悩むご夫婦のために計画された収納重視の家
「夫婦ふたりで住める20坪ほどの家を建てたい」というご相談から始まったお客様の家づくり。
しかしヒアリングを進めていくうちに、「実は物が多くて片付けが苦手」「収納スペースをしっかり確保したい」というお施主様のご希望が見えてきました。
最終的に建てられたのは、収納力を重視した約40坪の住まい。物の多さに悩むご家庭にとって、収納は家づくりの最重要テーマ。そこを丁寧にヒアリングし、具体的に解決していく設計がなされました。
廊下収納に“3枚引き違い戸”を採用した理由とは?
廊下に設けられた収納は、「3枚引き違い戸」を採用しています。これは収納としての使い勝手と廊下としての動線、両方を意識した選択です。
-
開口部が広くとれるため、大きな荷物の出し入れもスムーズ
-
折れ戸のように片側に扉が寄ってしまうことがないので、中の物を均等に取り出しやすい
-
開けていても人の行き来に影響しにくく、通路をふさがない
「廊下収納に悩んでいる方には、ぜひ3枚引き違い戸をおすすめしたい」と感じるほど、暮らしの中での使いやすさが光る工夫です。
ピアノスペースも、音と視線に配慮したつくりに
お施主様が持っていたアップライトピアノは、道路沿いの部屋に設置。
ただし、家族に迷惑がかからないよう、音の配慮をした場所づくりが行われています。
また、外からの視線が入りにくいよう、窓の位置にも工夫がされています。日差しは取り入れつつも、プライバシーを守る設計です。
棚スペースもオーダー対応!既存家具がぴったり収まる工夫
お施主様が持っていた棚のサイズを事前にヒアリングし、その寸法に合わせてピッタリ納まるよう壁を設計。
残りのスペースには可動棚を設置し、変化に対応できる収納としました。
新しく買うのではなく、「今持っている家具をそのまま活かせる家づくり」は、お施主様にとっても無駄がなく、コスト面でも満足度の高い工夫となります。
物が多くても安心。工夫次第で快適に暮らせる家へ
「収納が少なくて片付かない」という悩みは、多くのご家庭に共通する問題です。
-
収納の量だけでなく「使いやすさ」
-
動線を妨げない収納配置
-
既存家具の活用
-
音や視線に配慮した趣味スペースの確保
といった要素を丁寧に組み込むことで、快適に暮らせる家を実現しています。