平屋って高い?
平屋は本当に高いのか?費用面の特徴と判断のポイント
平屋は、同じ床面積の二階建て住宅と比べて建築費が15~20%ほど高くなる傾向があるとされています。
しかし、これは平屋特有の設計や建築上の特徴によるものであり、一概に「平屋=高い」と結論付けるのは早計です。
平屋の建築費用が高くなる理由と、費用を検討する際に注意すべきポイントを解説します。
平屋が高くなる主な理由
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基礎と屋根の面積が増える
- 平屋はすべての生活空間が1階に収まるため、建物全体の基礎や屋根の面積が、同じ床面積を持つ二階建てと比べて約2倍になります。
- 基礎工事や屋根工事は建築費用の中でも大きな割合を占めるため、この部分のコスト増が平屋の建築費を押し上げる大きな要因になります。
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敷地の広さが必要
- 平屋は建物が広がりやすいため、同じ面積の二階建て住宅に比べて、より広い敷地が必要になります。敷地面積が限られている場合、設計が難しくなることや、土地代が割高になるケースも考えられます。
コスト削減が期待できるポイント
一方で、特定の要素でコスト削減が可能な面もあります
- 階段の不必要性
- 平屋には階段がないため、階段の設置費用やその周辺の補強工事費が不要です。また、階段部分のスペースを省略できることで、効率的な間取り設計が可能になります。
- 工期の短縮
- 平屋は高さがない分、建築の作業工程がシンプルで、工期が短くなることがあります。これにより、人件費や工事全体のコストを抑えられる場合があります。
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全体的なコストバランスを考慮
建物本体の価格だけでなく、土地の購入費用、外構費用、将来の維持管理費も含めてトータルコストを比較検討することも大切です。たとえば、広い敷地が必要な平屋では外構費が高くなる可能性がありますが、階段の修繕や追加工事が不要になるため、長期的な維持費が抑えられる可能性もあります。