感性で彩る大人の平屋 Part12 間接照明×枕元スイッチでリラックス空間の寝室
寝室をもっと快適に。暮らしやすさを高める照明とスイッチの工夫
毎日使う寝室は、ただ寝るだけの空間ではなく、一日の終わりをゆったりと過ごすための大切な場所です。
「見えない快適さ」にもこだわり、照明やスイッチの配置、デザインまで細かく設計。
今回は、そんな寝室空間の工夫をご紹介します。
枕元の「飾り棚」は実用性もデザインも両立
寝室の壁面には、さりげなく設けられた飾り棚を設置。ここには目覚まし時計やスマートフォンを置いたり、充電器を差し込んだりできるよう、機能性を備えた造作棚として計画されています。
置きたいものが明確に決まっているからこそ、スペースの無駄なく使いやすいデザインに。
こうした細かな気配りは、注文住宅ならではの自由度の高さを活かしたポイントです。
クロスやスイッチプレートも空間に合わせてコーディネート
スイッチのプレートは、多くの住宅では「白」が定番ですが、こちらのお宅ではクロス(壁紙)の色味に合わせて黒いプレートを採用。
周囲と自然になじむように、空間ごとに色を変えてコーディネートされています。
たとえば、和の雰囲気を感じさせる落ち着いた紺色のクロスには黒のプレートがよく映え、空間にメリハリと統一感が生まれます。
「枕元スイッチ」は快眠への第一歩
寝室におけるスイッチの位置は、実は暮らしやすさに直結する大切なポイントです。
Living Motif KIKIの家では、ドアの近くだけでなく、ベッドの両サイドにも照明のスイッチを設けることがあります。
「ベッドに入ってから照明を消したい」「二人それぞれの手元で照明を操作したい」といったニーズに応えることで、よりストレスのない就寝環境を実現しています。
寝室の照明は「間接照明」+「調光」でやさしく、まぶしくない光を
寝室は、日中のように明るく使う場所ではありません。そのため、やさしく落ち着いた光を作る照明計画が重要になります。
Living Motif KIKIが最近おすすめしているのは、天井面に直接照明器具を付けず、間接照明で空間を照らす設計です。
なぜ間接照明が寝室に向いているのか?
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ベッドに入ると目線が自然と天井を向く
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天井照明の光源が見えていると、どんなにやさしい光でも「まぶしさ(グレア)」を感じてしまう
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グレアレス照明でも完全に避けられないケースがある
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光源を直接見せず、壁や天井を照らすことでやわらかく包み込むような明かりに
さらに調光機能をつけておけば、就寝前は光量を落としてリラックスモードに、朝の準備時にはしっかり明るく──という時間帯や気分に合わせた柔軟な使い方ができます。
快適な寝室づくりは“照明とスイッチ”がカギ
照明やスイッチの配置は一見地味に見えるかもしれませんが、毎日の暮らしに密着する大事な要素です。
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枕元で使える飾り棚+スイッチ
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クロスに合わせた美しい納まり
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間接照明による目にやさしい明るさ
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調光によるシーンに合わせた使い分け
これらのポイントを取り入れることで、ただの「寝る場所」ではなく、心身を休める特別な空間としての寝室が完成します。
これから家づくりをお考えの方は、ぜひ照明計画にもこだわってみてください。