家づくりの流れ⑦ 間取り、どうやって決めていく?

 

 

【間取りがまとまらない…そんな時に知っておきたい考え方】

~理想の住まいは「話すこと」からはじまります~

「間取りを考えたいけれど、やりたいことがたくさんあって整理できない…」

そんなお悩みを抱える方はとても多いです。むしろ、“うまくまとまらない”という状態こそが自然なスタートだと、私たちは考えています。


■「間取りがまとまらない」のは当たり前

家づくりをはじめると、「あれもしたい」「これも取り入れたい」と希望が次々に湧いてきます。

けれど、それをすぐに整理し、最適な形にまとめられる人は、実はほとんどいません。

その理由のひとつが、「慣れ」や「知識量」です。

建築の世界では、「このスペースにはこれくらいの広さが必要」といった“寸法の基本”があります。

例えば:

  • 廊下の幅は何cmあれば通りやすいか

  • 洗面所にはどれくらいのスペースが必要か

  • キッチンとダイニングの距離感はどの程度が快適か

こうした“寸法の感覚”を熟知している人は、建築のプロ以外にはほとんどいません。

だからこそ、「どう間取りをまとめたらいいか分からない」のは当然なのです。

 


■大切なのは「完璧にまとめよう」としないこと

間取りを考えるときに多くの方が陥るのが、「最初から完璧なプランを作らなきゃ」と思い込むことです。

でも、実際はその逆です。

私たちが大切にしているのは、「こんなことをしてみたい」「こう暮らしたい」という声を、たくさんお話いただくこと」です。

  • 好きなインテリアの写真を見せてもらう

  • 他のお宅の間取り図を参考にしてみる

  • 土地の図面に手書きで「ここにリビング」「ここが玄関」などラフに書いてみる

これらの情報は、プロからすると非常に貴重なヒントになります。

キレイにまとまっていなくても問題ありません。大事なのは“想いを共有すること”です。

 


■ご家族の意見がまとまらない時こそ「プロの視点」を

間取りづくりの過程では、ご夫婦やご家族の間で意見が食い違うこともよくあります。

例えば:

  • ご主人は大きな書斎がほしい

  • 奥様は家事動線を優先したい

  • お子様の将来を考えた部屋数や位置をどうするか…など

それぞれに「理想」がある一方で、敷地や予算には限りがあり、すべての希望を叶えるのが難しい場面も出てきます。

そんな時に大切なのが、「第三者の視点」です。

私たちは、単に“中立”で話を聞くだけでなく、

それぞれのご要望の中で:

  • 実現しやすいもの(=プラス)

  • 実現が難しい、またはデメリットがあるもの(=プラスではない)

というように、“事実ベース”で整理してお伝えすることを心がけています。

そして、それぞれのご希望を総合的に判断したうえで、「どちらの案の方が、結果として満足度が高くなるか」という視点から、最適なプランをご提案します。

 


■「全部自分たちで決めよう」と思わなくて大丈夫

家づくりは一生に何度もあることではありません。
それだけに、どうしても「自分たちが全部考えなきゃ」と思いがちです。

でも実は、“いい意味でプロに頼ること”が、家づくりをスムーズに進めるコツだったりします。

  • 「こうしたい」とたくさん話す

  • 迷ったら正直に伝える

  • プロからの提案を受け止めて、そこから一緒に考える

このやり取りの中で、自然と“ご家族にとって一番いい間取り”が見えてくるものです。


■まとめ:まずは“話す”ことから始めましょう

間取りを決めるには、「建築知識」や「正しい答え」を探すよりも、“自分たちの想いをしっかり伝えること”の方が大切です。

どんなに漠然とした希望でも、どんなに小さなこだわりでも、まずは言葉やイメージにして共有してみてください。

それを形にしていくのが、私たちプロの役目です。

「うまく伝えられるか不安…」と思わずに、まずは一つずつ、あなたの理想を聞かせてください。

 

 

 

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