コンセントの後付け…意外な落とし穴とは?
後悔しないための「コンセント計画」
注文住宅での家づくりは、間取りや外観に目が行きがちですが、実際の生活に直結する細かな設備計画も非常に重要です。
その中でも意外と後悔が多いのが「コンセントの位置」です。
■ コンセント後付けの落とし穴
「引っ越してから足りない場所にコンセントを追加すればいい」と考える方も多いですが、後付けにはいくつかの問題があります。
壁を壊す必要がある場合があり、施工が大がかりになる
配線の関係で希望の位置に設置できないことがある
見た目が不自然になったり、配線カバーが目立つ
工事費用が想像以上に高くつくことがある
そのため、できる限り新築時に計画しておくことが理想です。
■ コンセント計画の理想形
理想は「家を建てる前に、家に置く家具・家電がすべて決まっている状態」です。
これができれば、使用シーンを明確に想定でき、最適な位置にコンセントを配置できます。
現実的にはすべてを決めきるのは難しいですが、最低限以下のポイントを押さえておきましょう。
- 大型家具(ソファ・食器棚・ベッドなど)の配置
- 家電(冷蔵庫・テレビ・電子レンジなど)の位置
- 季節家電(扇風機・加湿器・ヒーターなど)の使用場所
- 掃除機や充電器の利用場所
■ 展開図での事前確認
弊社では「展開図」を作成し、すべてのスイッチ・コンセントの位置を確認します。
展開図とは、壁ごとに正面から見た状態を図面化したもので、家具の配置やコンセントの位置関係をひと目で把握できます。
これにより、
- 家具を置いたらコンセントが隠れる
- コードが届かない
- 延長コードだらけになる
といったトラブルを事前に防ぐことができます。
■ 間取りと家具検討はセットで進める
間取りが決まったら、同時に家具のサイズや配置を考えておくことが重要です。
「確定」でなくても、ある程度の想定をしておくだけで、コンセント位置の精度が大きく向上します。
■ まとめ
コンセント計画は、日々の暮らしやすさを大きく左右するポイントです。
後付けも可能ですが、見た目やコスト面を考えると、最初から計画しておく方が断然おすすめです。
新築時には、
- 家具・家電の配置をイメージ
- 展開図で事前確認
- 間取りとコンセント計画を同時進行
これらを意識して、後悔のない家づくりを進めましょう。