永遠の課題!! 新築 VS リノベ|建築のプロが語る判断ポイントとは?
判断はケースバイケース
「どちらが絶対よい」という答えはありません。既存の建物の状態や、何を優先したいかによって判断が変わります。
多くの方は、新築プランとリノベーションプランをどちらも設計・見積もりしたうえで比較検討されています。
「やりたいこと」を徹底的に整理しよう
まず大切なのは、「リノベーションか建て替えか」ではなく、家族が本当に実現したいことをはっきり整理し、優先順位をつけること。
これにはご家族同士の話し合いが不可欠です。
耐震性・断熱性を重視するなら新築が有利
基礎や構造体(躯体)などの性能は現在の基準に合わせて最適化されており、新築の方が高い性能が見込めます。
リノベーションでも補強は可能ですが、構造的制約が残ることも多く、安全・安心の観点では新築にやや優位性があります。
新築のメリット・デメリット
-
メリット:間取りや仕様を自由に設計できる。構造や性能もしっかり最新基準に合わせられる。
-
デメリット:当然ながらコスト・期間はかかる。仮住まいなどの準備も必要になる場合も。
リノベーションのメリット・デメリット
-
メリット:基礎や外壁、屋根を再利用すればコストを抑えられる。既存の資源を活かしつつ、快適性や断熱性能を向上させることも可能。
-
デメリット:構造上の制約が残る。建物内部を「めくってみないと」わからない不具合が出てくるケースがあり、正確な金額の見積もりが難しいこともあります。
構造補強の必要性と見積もりの不確定性
リノベーションでは、床下や天井裏などの目視できる部分だけではなく、構造体を一部めくって確認し、必要に応じて補強(柱や梁の追加・鉄骨補強など)を行います。
そのため、工事途中で追加工事や費用が発生する可能性があることも理解しておくべきです。
経済性判断は「時間軸」と「実現したいこと」で
建て替えとリノベーションでは原価だけでなく、ライフサイクルを通じた長期の安心や維持費なども含めた視点で比較しましょう。
目に見える金額だけでなく、「将来にわたってどう住み続けたいか」を考えることが大切です。
スケジュール感の目安
本格的なリノベーションや建て替えでは、仮住まいなどの手配を含めて数ヶ月~半年程度の工期を見込む必要があります。
どちらの場合でも、ある程度の準備と余裕を持った計画が求められます。
実例からわかる判断の分かれ道
実際に当社でも、新築とリノベーション、両方の計画と見積もりを行い、「どちらがベストか」を比較するケースがたくさんあります。
リクエスト内容によっては、基礎と骨組みだけを残して内部をほぼ全面改修する形だと、新築とコストが近づくこともあるほどです。
まとめ:「家づくり」の第一歩は目的整理から
新築がいいかリノベか…と迷うより、その前に「自分たちが本当に実現したい暮らしとは?」を家族でしっかり整理し、優先順位をつけること。
そのうえで両プランの見積もりを比較すれば、より納得感のある判断が可能です。ぜひぜひ、ご家族で話し合ってみてください。
当社では無料相談を随時受付中です!
家づくりで気になることがあれば
お気軽にお問合せください!
無料相談ご予約フォーム | お電話はこちら |
|