そして欲張りな本宅の中でも白眉とお施主様にもスタッフにも評判の良かった主寝室のライティング。基本間接照明だけでまとめ、従って天井は法律で定められております火災報知器を除いて何もありません。天井が美しいと部屋もおのずと美しくなります。
ベット頭元に全体に間接照明を入れ、撮影時はまだ取り付いておりませんが下からの明かりでロールスクリーンをやさしく照らし美しい陰翳をロールスクリーンと壁に作ります。
反対側の壁には床ではなく天井を照らす照明計画をさせて頂きました。それによりTVをボッーとご覧頂くのに向いた空間になったものと思います。
また天井や壁を照らす照明計画でしたので部屋全体の仕上げも通常より濃い目のトーンでまとめさせて頂き、仕上げ材を照らす光の作るグラデーションを日々楽しんで頂こうと考えました。
普通だと少し躊躇されるような濃い目かつ強目の仕上げの計画でしたが、我々の提案を信じ採用頂きましたお施主様には感謝しかありません。
ここで見られるようにライティングの工夫で部屋の雰囲気は大きなコストを掛けずとも随分変わります。コストが厳しいからシーリングライトひとつということでは、どうも張り合い無い出来上がりになってしまうことが多い気が致します。