暮らしの芸術
スタイル | Style|和モダン | Japanese Modern
自身の理想の場所を探し、三重県だけでなく愛知県岐阜県もアチコチ訪ね歩いて、『ここで』と場所を決められたのが結果的に三重県であったというK様。
家づくりをお考えになりだしてから確か8年という年月が経過し、その中で色々お考えになられ、様々な建築物をご見学になられ(K様からのお勧めで群馬県高崎市でのとある建築物に当社スタッフも訪問させて頂きましたのは良い思い出のひとつです)膨大なイメージから濾過純化され作り込まれた本宅。
また研究職であられますため(ご主人様だけでなく、ご家族全員が本が大好きというご一家です)膨大な本をどうやって管理するのか、そしてTV無しの生活をずっとされておりますK様でありますのでTVを置かない代わりに大好きな本にいつも囲まれ、いつも本が目に付く計画をとのご依頼でした。
食べて眠って仕事して、生きるという芸術を謳歌され尽くしているといっても過言ではないK様ご家族です。
外観は大きな切り妻屋根を並べたような形態ですが、ご提案の特徴はふたつで建物南面に大きな回廊を設けたという事、そして玄関がないということです。こういった計画をすんなりうけ入れられましたK様の決断には瞠目するとしか言いようがないと計画させてもらったものとして正直感じております。
回廊奥の窪み部分の玄関ではなく掃き出し窓がご家族のメインの出入り口となります。回廊を通過して家に出入りするという毎日の儀礼がある訳ですが、庭の部分もしっかり作り込むことで毎日のルーティンも非常に豊かなものになること請け合いです。
超大型の木製窓が嵌められたリビング。ガラス屋根で出来たテラスの窪み部分は季節の良い折にはテーブルを出しての時間なんて最高だねと言いながら、進められていいました。
家族用の出入り口です。正面壁にはK様自身でアンティークショップで購入頂きました照明と実家で保管されておりました板材を加工させて頂いての収納を設置させて頂いております。
家族用出入り口からLDK方面を見た1枚です。リビング角部分に壁がありませんので抜け感が強く透明感すら感じます。床はヤマザクラです。
東向きと南向きに大きく取られました開口。しかも吹き抜けも同サイズで窓を設けておりますので本当に明るく開放的な空間となりました。
写真中央の宅内の開口は日常的に接する本を設置頂くためのスペースです。
薪ストーブの前で本を読むのに飽きたら焔の揺らぎを観たり、空に見える月や星を観たりし過ごす時間は本当に至福の時間だし、それこそ人間らしい時間かと思います。
LDK全景です。写真右は言うまでもなく非常に高い天井高を持つ図書空間です。
図書空間全景です。中央に設置されておりますテーブルとイスはK様のお母様より授かりました家具です。その昔イタリアの船舶にて利用されておりました古いものと伺っておりますが、これ以上の物はないのではないかというくらい、あるいは将来ここに来ることが分かっていたかのようなマッチング具合だと驚いております。
こちらは主にご子息様の自転車スペースです。3枚の引き戸は引き込めるようになっており、陽気が良い折には外に出てメンテナンスができるようにと目論まれております。
書斎空間です。こちらも窓の外には県の管理する森のような景色がありますので、借景をして仕事のリフレッシュをして頂こうということが考えられての開口が設置されております。
また仕事のリフレッシュという意味でもカウチと洗面を設置させて頂きましたが、こちらのアイディアはK様留学時の寄宿舎からとなっております。
リビングに隣接します図書空間だけでなく、1階にも2階にもタップリと書庫が設けられております。
洗面化粧台もトイレの手洗いカウンターもナカナカこの家の雰囲気に合うものが無く製作させて頂きました。材料的には水に強いチーク材で製作させて頂き、なるべく主張がないようにと心がけてご提案させて頂きました。
何かを成し遂げたということもそれは本当に素晴らしいことだとは思いますが、大局的には『暮らし』とか『生きる』ということ自体が芸術だと信じてやまない当方に取りましてK様ほどその『暮らしの芸術』ということを大文字で実践されておられる方はいないのではないかと思います。
KIKIの家づくりとは
地域密着型工務店として
安心の素材や構造はもちろん、
住む人のことを考えたデザイン、
ライフスタイルに合った住宅であること。
機能面にも妥協せず快適で
心豊かな暮らしを送るために、
長く愛される家づくりを追求しています。
●オンライン相談・出張相談も対応しております。お気軽にお申し付けください。
- スタイル | Style
- コレクション | Collection
- エリア別 | Area